なんとも言えないくらいのご意見をお伝えしてくださる保護者の方っていますよね。
度がすぎるのはまた別の話ですが。
一般的なトラブルに対しては先手を打っておきます。
たとえば
ジャイアンみたくおもちゃを奪うため、噛みつかれることが今後ありそう。
であれば
「〇〇ちゃんお友達にすごく興味があってとても積極的に関わろうとしていますよ〜。
今日も△△くんが電車で遊んでいるのをみて一緒にしたいと思ったみたいで、自ら積極的に
遊びに参加しようとしてました。積極的なとこ素敵ですよね。△△くんは〇〇ちゃんの
積極的さにびっくりしたみたいで、ちょっと泣いちゃったんですけど、
最後には少し一緒に遊ぶことができました。」
これ、何が言いたいかお分かりですよね。
一方的に完全な被害者じゃないからね!!ということを知らせています。
その起こってしまった問題に対して、起こりうる要因がお宅の子にもありましたよ〜というのを
とてもポジティブな表現でお伝えしておきます。
とりあえず褒めておくのですが、この類のエピソードを何回か伝えておいてから
実はおもちゃを取ってしまい△△くんに噛まれたとしても。
「うちの子の積極性が出ちゃったのね」と捉えてくれるかもしれません。
そこで、「〇〇ちゃんの積極的な部分や人が好きという部分を大切にしつつも相手の気持ちや人との距離感を伝えていきますね。」と言われた方がすんなりとはいってきませんか?
また、発達が疑われる場合にも同様で
集団で絵本を呼んでいる際に走り回るという行動が見られるが、絵本の絵を忠実に描くことは好きという特徴がある場合。
絵本よく見ているんですね、ちゃんと見て覚えていないとこんな上手には描けないですよね。
見て覚える力すごくあるんですね。と日々の中で嬉しい情報を伝えておきます。
ここで大事なのは、大丈夫、心配ないということは発達を診断する専門家ではないので言いません。
ただ、事実を元にそういうところが素敵ですね。と伝えるまでです。
そこで本題。絵本はじっくり1人で見ることが好きみたいで、お友達と集団のペースで見ていると落ち着かないのか走って気分を紛らわそうとすることもありますが、集団と少し離れたところにスペースを設けて一人でじっくり絵本を読むという対応に切り替えると本人も落ち着いて過ごしています。
と伝えることで、集団で過ごすことが苦手というネガティブな姿が集団の中で浮いてしまう問題児という否定的ではなく、この子にとっての絵本とはこういうものだという個性の一つとして伝えられます。そして日々の姿を伝えてあることですんなりと状況が目に浮かぶと思います。
イヤイヤとオムツを履くことを嫌がっていれば、意思表示がしっかりとできるところ素敵ですね。今日も
嫌なんだ!という強い意志をしっかりと伝えてくれました!と爽やか笑顔で伝えておけば、もしもお友達に噛まれたとしても(おもちゃの取り合いだったとして)
うちの子のおもちゃ使いたいの意志強いですもんねと受け止めてくれるかもしれません。
いかにして日々の子どもの様子をポジティブな言葉で伝えられるか。そして今後予期できるトラブルを回避することも大切ですが、上手に伏線を張っておくことも愛され保育士になるには必要なのかもしれません。